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Past and Future

ほとんど雑談で、たまにノベルゲームの紹介をしたりします。

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Lookout-サクラの章- 第一幕・第二幕

妖怪たちの住む桜樹の里で、不思議な事件の解決に奔走する妖怪たちを描いた和風ファンタジーノベルシリーズ。


作品情報
制作者 朝霧なつるさん
容量(解凍後) 第一幕 51.4MB・第二幕 143MB
選択肢 あり(それぞれ1+1ルート)
参考プレイ時間 2作ともそれぞれ2時間程度


久しぶりにシリーズノベル紹介です。


内容の感想に先だって注意2つ。

第二幕『この子の七つのお祝いに』が、私の環境だと結構頻繁にフリーズ・強制終了
を起こすので、セーブは頻繁にとっておいた方がいいかもしれません。
上記の作者さんのサイトへのリンクよりエフェクトなしパッチもダウンロードできます。

あと、第一幕は少しグロ描写があるので、苦手な方はお気をつけて。




Lookout1




前作に引き続きファンタジー系のノベルゲームです。
私は普段からファンタジー作品をプレイすることが多いです。
とはいっても、特に好きなわけではなく(嫌いでもないですが)、めぐり合わせなのか、
それ自体の数の問題なのか、選ばずとも自然とプレイ機会が多いんですよね。
やはり絵がリアルタイムでついてくるという点でノベルゲームのストーリーは
ファンタジーが一番やりやすいのかもしれません。特にファンタジーなんかは
イメージの世界ですから、グラフィックがあればミスリードも少ないでしょうし。
というわけで今回は和風ファンタジー「Lookout-サクラの章-」です。


2作ある内のそれぞれ個別のストーリーについては敢えて省略させてもらうとして、
2作に共通する背景(?)をあらかじめ解説しておきましょう。
(とは言っても第一幕の最初の部分ですが)

妖怪たちの住む桜樹の里で、紅狐の一族である円は、守護隊の副隊長をしている。
平穏を望む彼女だが、彼女の上司であり恩人でもある総隊長にいつも振り回されっぱなし。
そんななか、総隊長の命令で新人の目玉の一族の3兄弟、空、海、陸を研修することになり……

と、こんな感じです。


この作品、第一幕のタイトルが『私の目玉』ということですし、登場人物たちも人の姿をした
妖怪たちだというので、プレイする前までは、和風ホラーなのかなあ、なんて思っていましたが、
そんなことはありませんでした。ほのぼの系ハートフルストーリーです(笑)。
2作とも本当は心優しい登場人物たちが、お互いのすれ違いを解消していくという流れで、
ホラーどころか悪者は一人もいなくて、ハートフルストーリーここに極まれり、という感じです。
個人的にこのジャンルはすごく好きで、是非とも今後もたくさん出てほしい(笑)。
ただ、和風伝奇という感じを期待されている方には、これは期待とちょっと違うかもしれません。
それっぽい要素はありますが、どちらかというとアクセントとして使われている感じです。


で、そのアクセントである和風という感じが効いていて、世界観に特殊さがよく出ています。
最たるところではグラフィックですかね。背景写真にしても、立ち絵にしても、1枚絵にしても、
作品の雰囲気をよく引き立てています。絵もすごくきれいですし。

私は普段あまりグラフィックは重視しない(というより文章、ストーリーの方を重視している)、
むしろ文章が引き立たないならグラフィックは必要ないと思うことすらあるくらいなのですが、
この作品はグラフィックの扱い方が相当うまいです。
絵でその場の雰囲気を伝えて、その代わり文章ではあまり多くのことを語らないことで
文章から説明っぽさをうまく消していて、かなり読みやすい文章ですし、
その代わり、登場人物のモノローグを頻繁にはさんでいて、臨場感が良くでていて。
あー、これぞノベルゲームの真髄だなあ、という感じです。
グラフィック付きの利点をここまで生かした作品をプレイしたのは初めてかもしれないなあ。


あとは、この作品はおそらく他の作品からは群を抜いて表舞台に出る登場人物が多いですが、
誰一人として欠けてもいい人物はいなくて、それぞれが持つ性格、立場、心情、状況、
そういったものがよく活かされていました。
誰でもいいような脇役を除いて、登場人物(生死問わず)を数えてみても、今思い出せるだけで
第一幕には9人、第二幕には13人!(忘れてるかもしれないから実際はもっといるかも)
あとは、登場はしなくとも物語や世界観を支えるのに必要な「存在」もいるわけで、
それぞれをうまく意味づけして、矛盾なく描写しています。
私は日常生活で人の名前と顔を一致させるのが苦手なはずなのに、
上に書いた延べ22人+αは性格や関係もひっくるめて全部覚えていますからね……。

ここまで書いてみて思ったのは、きっと作者さんは恐ろしいほどの構成力の持ち主ですね。
いいなあ……、と思いますね。羨ましいですね。私は後先考えないで行動する性質なので。



いいところがたくさんある一方、逆に少し気になったところも。
実は2作とも2周目があって、1周目で悪くはないが、いまいちすっきりしない結末で、
2周目では、1周目の結末よりもより前向きな結末がくる、という形式なのですが、
この2周目、2作ともですが、第一幕では特に、かなり存在がわかりづらいんですよ……。
ヒントは、作者さんのサイトにある「選択肢:1つ」という表記(2周目しか選択肢がない)と、
あとはいわゆるCGモードで埋まらないところがあるということぐらいしかなく。
第二幕だと1周目がかなり後味の悪い終わり方でさすがに違和感を覚えるのですが、
第一幕では1周目は後味の悪さがそれほどでもなく、それはそれでありかなあ、
という程度で、実際に私は、第一幕は本当に2周目があることがわからなかったんです^^;
なので、2周目がある、というのは明記しておいた方がいいのではなあ、と。
2周目の方が物語の核心部分ですしね。



このシリーズはまだ製作途中だそうですが、
『※第一幕とありますが、一話完結ですのでお気軽にお読みください。』(作者さんのサイトより)
ということなので、それぞれの作品でストーリーは完結しています。
ただし、やっぱり第一幕から順にプレイしていった方がいいです。
(まあシリーズものなので当然といえば当然なのですが)

それと、実は-サクラの章-とあるように、ルックアウトというもっと大きなストーリーがある
らしいです。なのですが、私がいくら探しても見つけられないんですよね……。
是非見つけられた方はご一報ください^^;


あとは前述のとおり、第二幕が桜が舞うエフェクトを使っているせいか、
他はともかく私の環境では不安定なので、一応こまめにセーブしておいた方がいいかも。
既読フラグも残らないので、既読スキップで読んだところまで……というのもできません。
まあこれは念のため。
あとは、強制終了対策にエフェクトなしパッチもありますが、この作品に関してはエフェクトは
消さない方がいいかもしれない、というのが個人的な見解です。
割とエフェクトがいい味出してるんですよ。無いと物足りないのではなかろうかと。
関連するのでここで書いてしまいますが、システムも結構凝った作りです。
色使いとかもきっとよく考えられていますし。


作者さんは「似非」和風ファンタジーなんて仰られていますが、
全然そんなことはない、むしろフリーでなくてもおかしくないくらいで、
私がここに書ききれなかった見どころもたくさんあり、かなりの力作でした。
これをプレイしないでおいてしまうにはかなりもったいない作品です。

第三幕製作予定もあるそうで、続きもかなり期待してます。

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