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Past and Future

ほとんど雑談で、たまにノベルゲームの紹介をしたりします。

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クロノウサギ

居心地のいい、だけど歪んだ世界に気付いた青年と、その世界を巡って闘う者たちを描いた、SFミステリーノベル。


作品情報
制作者 星見さん
容量(解凍後) 78.7MB
選択肢 なし
参考プレイ時間 7時間


元は連載型だったらしいのですが、現在は1つの長編ノベルとして集約されています。

SFはともかく、ミステリーはかなり久しぶりにプレイした気がします。





この作品は、おそらくループものにカテゴライズされると思うのですが、
ループものとしてこれほどよく出来上がった作品をプレイしたのは初めてのような気がします。
私はループもの、というジャンルはあまり好きではないのです。(特に嫌いというわけでもないが)
というのも、私はかなり飽きっぽいので、ループする、ということは状況が繰り返しますから、
プレイしていてだれてきてしまうことがかなり多いんですよね。
その上、前述のとおり長編ですし、長編の中でも長めですし。
作者さんのサイトにプレイ時間が8時間、と書いてあったので、プレイする前には
だれるのを防ぐために「1日3時間ずつで3日ぐらいかけようか」と思ったくらいで。
そんなわけで、読んでいて飽きてしまう要素が大きいにもかかわらず、
私の予想に反して1日で一気に読み終えてしまいました^^;
何か読んでいて突っかかるような要素があればすぐ飽きてしまうでしょうから、
その点でかなりの良作だったと思います。

まあ全部良かった、というだけでは話がそれ以上先に進みませんから、
敢えて具体的に何が良かったかと言うと、まず1つ目にチョイ出しが上手かったことでしょうか。
ループものですから、そのループの中に少しずつ変化を出していくことでストーリーとして
成立するわけですが、その変化の出し方に全くと言っていいほど不自然さを感じなかったです。

2つ目は、伏線の張り方、その回収の仕方が巧みでした。
いろいろな視点から、多種多様な物語が展開していくのですが、ストーリーがラストへ向かうにつれ
ちゃんと1つの結末へと収束していきます。ああ、こういうことだったのか、と。
「これ本当に連載型だったのか!?」と思ってしまうほどでした。
ここら辺は作者さんのセンスなのか、それともよほど構成を練ったのか。
多分どちらかではなく、どちらもなんでしょうね。

最後は、3つ目というべきなのかその他というべきなのか、あまり穴がなかったこと。
一部のBGMの選曲にちょっと違和感を覚えたこともありましたが、それを除いては
プレイ中に気になるほどの欠点がなく、それがこの作品の読みやすさをサポートしていたような。
これが良くてあれがいまいち、ではなく、これは良いけどあれも悪くない、という感じ。


敢えて気になったところを挙げるとすれば、物語の序盤ですね。
序盤ではある程度唐突な展開というのは避けられないと思うのですが、
その展開を理解するのに結構時間がかかり、序盤の方はあまり状況が呑み込めないままに
物語が先に進んでいきました。まあ後々になればわかることではあるのですが、
最初の印象でやめてしまう人がいたら、もったいないですので……。
(私もちょっと止めかけそうになった^^;)
あとは、なんだかんだ言ってもかなりの長編でループものなので、好き嫌いで飽きてしまう人も
いるかもしれません。



ミステリー好きな方にはもちろん、そうでない方にもおすすめできる良作でした。
ループするストーリーとしての縦の広がりと、それぞれの登場人物の物語の集合体としての
横の広がりが、巧みに一つの点に収束するところは特に見どころです。
時間がかかるので、何も予定のない休みの日に、一気にプレイするのがよいかと。

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