FC2ブログ

Past and Future

ほとんど雑談で、たまにノベルゲームの紹介をしたりします。

logs

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

夏仕舞冬支度

僕とあなたとオクトウバー。


作品情報
制作者 WOSAKANA SOFTさん
容量(解凍後) 71.2MB
選択肢 なし
参考プレイ時間 2?3時間


感想は↓から。
あらすじを言えば、あるバイト君がなにかまずいこと(やっている内にわかってきます)をやらかしちゃって、それで「ものすごい人」とか「生ける伝説」とか称される女性のいる資材部へ飛ばされて、そこで恋をするお話。

ということで、何か恐ろしい事件があるわけでもなく、かといってメルヘンチックな出来事があるわけでもなく。
ノベルゲームは大なり小なり何かしらの現実じゃまず起こらないような出来事はありますが、
そういう視点から見ると、現実離れした出来事は少なく平和な物語です。

しかし、ほのぼのと落ち着かせてくれるようなシナリオではありません。
むしろ、主人公やヒロインのやりとりに振り回されるような感じです。
個人的にはBrass restrationに近いノリを感じましたが、あの作品とは違い、
頭のねじが全部はずれたようなぶっ飛んだノリではなく、なんだか、心地よいやり取りでした。
さっぱりして無理がなく、なにより、テンポのいい会話にできる文章力はすばらしい物だと思います。

後半はなんだか心理学のような哲学のような(心理学も哲学もよくわからないんですが)モノローグと会話が続きます。
読んでそのままその通りだと信じるわけではないですが、なかなか考えさせられるような内容です。
おそらく作者の方が伝えたかったのもこの部分なのではないかと思っていますが、
ただ、ノベルゲームとしてはちょっと説明っぽい文章で、長く書きすぎている感がありました。
じっくり読んでも1度読んだだけでは理解しづらかったですし、
人によっては、繰り返して読んでも理解できない部分もあるのではないかと思います。
内容は面白くて、一考の価値はあるのですが。

このノベルのほかにはない点として挙げられるのは、終始主人公が和歌を詠んでいるところでしょうか。
詠まれる短歌のほとんど(全部?)はモノローグとして右側に表示されるのですが、これがまた面白いですし、秀逸です。
軽く詠んでいる歌もあれば、かと思えば結構本気で詠んでいる歌もあったりとか。
なしでも十分面白いですが、これに注意しながらストーリーを読み進めていくとより楽しめると思います。
それにしても、文中で主人公が和歌を理解されない趣味だと自分で言ってしまっているのですが、全然そんなことないと思うんですけどね。
むしろ、自分もやってみようかなと思うくらいです。


このノベルはヒロインの黒川さやかだけ立ち絵ありですが、かなりかわいいです。
一枚絵もあります。これもかわいいです。
音楽も素材ではなく、そしてこれがまたストーリーの雰囲気に合っていて小気味いい感じ。
OP、EDもフラッシュで作られていて、おまけにハイクオリティ。
正直これがシェアで配布されていてもおかしくはない出来です。
つまり、こっちの面でもフリーとしては大いに期待したとしても期待を裏切らないでしょう。


4周も繰り返した作品はかなり久しぶりで、それだけのおもしろさがある作品でした。
軽く読もうと思えば軽く読める作品ではあるのですが、じっくり読もうと思えばじっくり読める。
どちらにしろ、読んだ後には心が軽くなるような、そんな作品です。

最後に、個人的な感想になりますが、この作品は2,3周くらいやり返してみるといい味が出ると思います。
(それには相当な時間が必要ですが……)

Paging Navigation

Navigations, etc.

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。